宮城大学 Discovering Design
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2021年2月、宮城大学にて、FDCでのデザインスキルワークショップの発展形となるデザインワークショップをおこないました。
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Discovering Design
デザインを見つける技術を身につけるための連続ワークショップ
ねらい
様々な分野で「デザイン」への注目が高まっています。デザインは、単にモノの見栄えを整えることではなく、モノの意味を変え、価値を創造する行為そのものだからです。社会が不確定に見えれば尚のこと、デザインの意義は大きくなっていきます。
いわゆるデザイナーだけがデザインをするわけではありませんが、それでもデザインをするには基本的な技術が必要です。
Discovering Designと題したこの連続ワークショップは、Double Diamond のデザインプロセスの、最初の発散過程に必要な、「デザインを見つける」技術の習得を目指します。
Double Diamond とは
ひとつめのダイアモンドは、(1) そもそも何が問題なのかを広く探索して見つけ出し(Discover)、(2) 焦点を絞るべき真の問題を定義しなおします(Define)。続く、ふたつめのダイアモンドは、(3) 明確に定義された問題に対して、どんな解決の可能性があるのかを様々な観点から幅広く展開した上で(Develop)、(4) 効果のある具体的な解決策を生み出していきます(Deliver)。
もちろんこのプロセスは図式的なものですから、実際のデザインプロセスはもっと複雑な経路を通っていくわけですが、暫定的な問題から出発し、その問題を大きく俯瞰してとらえ返した上で、グッと焦点を絞り込んで真の問題を再定義し、ありうべき解の空間を広げてから、適切な解を生み出すという、発散と収束を繰り返しながら、問題=解に肉薄していくという、デザイン行為が本質的に内包しているダイナミズムを端的に表現するものだといえます。
(2022.1.6 補足)
担当教員
本江 正茂, Masashige MOTOE
宮城大学事業構想学群教授(クロスアポイントメント)
東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻准教授/フィールドデザインセンター センター長
motoem@myu.ac.jp
友渕 貴之、Takayuki TOMOBUCHI
宮城大学事業構想学群助教
日程
- 2021年2月8日(月) 13:00-16:00
- 既存の商品パッケージを取り上げ、商品の価値を生み出すために、何がどのように表現されているのかを分析する。デザイン上のすべての判断には意思がある。なぜこのフォントにするのか、なぜこの色と柄を使うのか、写真とイラストをどう使い分けるのか……デザイナーの思考になりきって分析しよう。
- タイムテーブル
- 1300 集合 アイスブレイク
- 1330 課題説明
- 1345 グループワーク
- パッケージ分析 その1 (20分)
- 結果共有 (40分)
- パッケージ分析 その2(20分)
- 結果共有(40分)
- 1545 チェックアウト
- 1600 終了
- 2021年2月10日(水) 13:00-16:00
- いつも何気なく使用している日用品を、細部まで詳しく観察し、できるものなら分解し、詳しくスケッチを描いてみる。普段は気にしないような細部に、実は綿密なデザインが施されていることに気がつく。絵は苦手という意識をもつ参加者のためのスケッチ超入門もあわせて行う。
- タイムテーブル
- 1300 集合 課題説明
- 1330 観察スケッチ
- 1510 結果共有
- 1600 終了
- 参考文献
受講生の描いたスケッチ
- 2021年2月12日(金) 13:00-16:00
- 交流棟3階ラウンジにて
- 良いデザインだと思う「パッケージ」と「プロダクト」を一個ずつ持ってきてください。
- 2回のワークショップを通じて得た観察眼で、身の回りから興味深いデザインアイテムを探し出し「示して語る」。いわゆるデザインの名品について蘊蓄を語るのではなく、なんでもないと思われているものに、実は驚くべき意思をもってデザインがなされていたことを発見し、そのデザインを再評価して共有しよう。
- タイムテーブル
- 1300 集合 趣旨説明
- 1315 Show and Tell(一人3分、質疑5分×2回し)
- 1500 総括討議 デザインされていたのは何か?
- 1530 ワークショップ全体のふりかえり
- 1600 終了
会場
- 宮城大学 大和キャンパス、デザイン研究棟 1階 105室
- 新型コロナウィルスの感染拡大防止に配慮しながら対面で実施する予定です。ただし、今後の感染状況によっては、オンラインでの実施となる場合があります。
受講資格
- 宮城大学および東北大学の学生および大学院生。
- 学年、専攻、デザイン経験は問いません。
- 初心者向けのコースですので、学部の1・2年生など、デザインを意識し始めたばかりの人を歓迎します。
- 受講料は無料です。
- 受講定員は10名とします。(実際の参加者は9名でした。)
この連続デザインワークショップの今後の展開
- Double Diamond が示す4つの段階に対応したワークショップ「Double Diaomond Design Workshop(仮称)」をシリーズで開講し、デザインの基本スキルを習得するプログラムとしていく予定です。
Discovering Design デザインを見つける
カラーバス
インタビューの練習
月に迷ったゲーム
写真の練習
Defining Design デザインを定める
KJ法
バタフライ投票
SWOT分析
ブレインライティング
ペルソナ
ANT
クロスロード
Developing Design デザインを拡げる
6 hats
マシュマロチャレンジ
レイアウトの練習
Delivering Design デザインを届ける
カスタマージャーニーマップ
ラピッドプロトタイピング
などなど
ポスター
お申し込み、お問い合わせ
受講を希望する方は下記までメールでお申し込みください。
迷っている、わからない点があるなど疑問がありましたら、遠慮なく同じく下記にメールでお問い合わせください。
info@fdc.eng.tohoku.ac.jp